非実在の王国で

山より軽く羽根より重い

目が見えてた時から?

あとり硅子という漫画家がいたことを思い出した。
いた、というのはもう随分前、34歳で夭折しているのだ。つくづく若くて才能のある人は死なないでほしい。
月刊ウィングスに読切を多数載せており、コミックスが出るたび食い入るように読んだものだった。
BLとまではいかない雰囲気の、少年の心情や機微を繊細な筆致で描くという、なるほど名の通り珪砂のように透明な作風であった。
もっともそればかりではなく、笑えるギャグも描ける方で多才な方だったのだな。
四ツ谷渋谷入谷雑司ヶ谷!!というギャグ漫画を描いてらしたのだけど、そういえばこれは私の想像するきららボーイズ的作品だわ)

で、もうこの人の作品を読んだのは17年前くらいが最後であり、作品の内容はほとんど覚えていなくて、ただただなにか繊細だけど温かいものを見たという、覚えていない夢の感触のようなものだけが残るばかりである。
引っ越す際に売らなきゃ良かったのだけど、なにぶん部屋が狭いものだから何かしら大事なものでも手放さざるを得なかったのだ。引っ越しはオタクにとって悪い文化だな。

で、懐かしいというには曖昧すぎるノスタルジーを感じ、そうじゃないだろと思いたち、いくらが古本屋で買い戻す事にした。
で、楽しみに待つ。

しかしもう40も手前、17年前の漫画を懐かしんで買い戻すとか、歳をとった実感がある。
これからこんなことが増えていくのかしらん。
ちゃんと新しいのも読みなね。


かげきしょうじょ!!のEDを配信で買う。
サブスクでいいかなーと思ってたけど、手持ちのプレイヤーに入れたくて、えいと。
で、3パターンあるうち、薫ちゃんの人の歌ってるパートがめちゃくちゃ良かった。人が想像する宝塚的なるもののイメージを反映している気がする。ビブラートが綺麗だし。
作中の関係性でカップリングされてるわけだから、言うのは野暮と思うけど、綾子ちゃんの声優さんと歌ってくれたら最高だったな。綾子ちゃんの歌もすごいね。よく伸びる声というのはああいうのを言うのでしょうね。

しょうもない話、多分若いオタクの子が「かげきしょうじょ!!はスタァライトのパクリ!」と息巻いてるのを見たのだけど、もしかして宝塚って若い子の間では知名度がないのだろうか。
伝統芸能みたいなみんな知ってるものだと思っていた。たとえ足を運んだ事がなくても。
私も一度くらいは見に行きたいなーと思ってるんだけど、なかなか敷居が高くて。
行くならハムレットがいいなやっぱり。月組がしてたんですって。あるいはやはりベルばらかしら。

さらにどうでもいい話、ベネディクト・カンバーバッチハムレットやってたよとYouTubeくんが教えてくれた。
あらーいいじゃないの。どういう設定かわからんけど、普通に黒いジャケット着てた。見るったって字幕が付かないとわからないだろうが、見てみたいわね。
いや、馬鹿みたいにハムレットを読んでいる私であるなら、場面の流れでだいたい何を言っているのかわかるのでは…?!そこに立ちはだかるQ版F版の存在。無理やわ。

またさらにどうでもいい話、宝塚→ベルばら→原作の連想なんだけど、オスカルとアンドレが一夜を共に過ごすシーン、盲目のアンドレがオスカルを抱き上げるのはいいんだけど、そのままベッドまで連れて行けるのは結構気色が悪いのではなかろうか。
オスカルのベッドがどこにあるか、目が見えずともどこに何歩歩けばいいか把握できてるて事でしょう?覚えてたの?目が見えてた時から?ウッワ!!!!


ほんまにしょうもない話をしてしまったな。
どうぞお忘れになって。
それではみなさま、ごきげんよう