非実在の王国で

山より軽く羽根より重い

チューニングの音が聞きたい。

忌まわしい過去の中に、わずかに光るものがあった。何かというと、王舟とoono yuukiとAlfred beach sandalの自主版が発掘されたのであった。
ああ忘れていた。こんなにいいもの。
忌まわしい過去というのは、かつての恋人と駆け抜けたライブ巡りの旅のことで、これを忌まわしい過去と呼ぶのはなかなかに辛いものがあるけれど、思い出したくないのは本当のことなので、記憶の中から恋人を消して、きらきらしたライブを見た記憶だけを取り出せるようにならないかしらと思うばかり。

ライブといえば、どうしてフードがカレーであることが多いのでしょうね。
簡単に作れるから?美味しいから?
どうであろうとライブを見ながら食べるカレーは美味い。
コークハイがあるとなお。

そう、何かというとライブに行きたい。
最近は新しい人を発掘していたり、ライブ情報をまめにチェックしていないので、誰のライブに行きたいの、と言われると言い淀むのだけど、なんとなく京都のUrBANGUILDに行きたいから、ライブハウス行きたさにライブを選んでもいいかもしれない。
調べたらこのコロナ禍の中でも、休業要請や時短要請に負けずに営業しているよう。そらそうか。頑張ってください。
えっていうか20日もぐらが一周するまでの人がメンバーのユニット?バンド?がやるじゃないですか。チケットも安いし。しかし時間が。9時までか。途中で切り上げて帰る…?
えーどうしよう…。本とかCDの買取価格がえらいことになってたら行こうかな。


指が痛くてペンが持てないので、漫画に使うための台詞を延々と作る作業をしている。
小難しい、なにを言ってるのかわからないような故事ことわざを繰り出すキャラクターなので、下調べしないと書けないのだ。
故事辞典を繰りながら、なんとなくなにを言っているのか分かる故事と、もう全くわからない故事とをピックアップする。
大変だけど、割合楽しい。

あと、趣味でシェイクスピアの戯曲の台詞を噛み砕いて入れたりもする。
こうすることで、素のままなんとなく拗れたキャラクター…とだけ決めて描いてるのに、手放しだと異様にカマトトぶったかわいい子になろうとするのにブレーキがかかり、立派に自分に自信のない卑屈な捻くれ者が出来上がる。
キャラが立つとはこういうことか。

やってて面白かったのが、改変する戯曲の台詞を組み込んだ途端ものすごいひねくれ者になっていくことだった。
思えばシェイクスピアの戯曲で面白い台詞を言うのって、大抵情緒に問題のあるやつばっかりだ。
夏の夜の夢はオーベロンがいないとお話にならないし、リア王にはちょっと落ち着いて欲しいし、ハムレットに至っては鬱屈したにせ気狂いが舞台の全てを占めている。
おかしなキャラクターにならない方がおかしい。

キャラクターを作るのに、自分の中にある要素以外の情報を足すとみんな同じにならなくていいのかもしれない。
まあ今やってるのはコラージュ的すぎるし、なんか小賢しい気もするが。


ともあれライブ。どうしようかな。
行きたいな。
久しぶりに始まる前のチューニングの音が聞きたい。